香川照之 (56)

　2022年8月24日発売の「週刊新潮」9月1日号によると，銀座の高級クラブのホステスは，俳優の香川照之によるブラを剥ぎ取り匂いを嗅ぐプレイで，PTSD（心的外傷後ストレス障害）を患い，その場で香川照之の暴走を止めなかったクラブのママを，2020年5月，東京地裁に損害賠償請求で訴えたが，訴訟自体は2021年に取り下げられた。

　２019年7月５日の午後11時頃，銀座の高級クラブの個室で，香川照之の隣にいた子が席を外したため，その席に30代の彼女が移動したところ，突然，香川照之は，彼女のドレスの中に手を入れ，ブラジャーを剥ぎ取り，その匂いを嗅ぎながら彼女をはやし立て，ブラジャーをほかの客に手渡した。　さらに，香川照之は，彼女にキスをし，ドレスの中に手を入れ，彼女の乳房をなでまわしたり揉んだりした。

　そこで，ほかのホステスが従業員を呼び，彼女に電話がかかってきたように装って，彼女を個室から退出させた。　その際にブラジャーを取り戻した彼女は，トイレで再び身に着けたが，携帯電話と名刺入れを置き忘れたので，やむなく個室に戻ったところ，香川照之に手を引っ張られ，また隣の席に座らされた。 　香川照之は，胸元に手を入れ再度彼女のブラジャーを剥ぎ取り，若手の歌舞伎役者にスマホのビデオ通話で連絡し，ブラジャーや彼女を映して弄んだ。　彼女の戻って来ないのを心配した従業員が呼びにきて，彼女はようやく個室から逃げ出せた。　香川照之は剥ぎ取ったブラジャーをずっと持っていたが，個室を出るときに取り戻した。　香川照之の狼藉は，店内で知られるところとなり，顔見知りの客から大丈夫かと声をかけられ，彼女はひどく恥ずかしい思いをした。

　そもそも香川照之に対する訴訟ではないし，夜の商売をするのであれば，ある程度のリスクはある。

　服を着たまま，本人に意思に反して，ブラジャーが外せるとしたら，肩ひものないプラか，乳房に直接貼り付けるタイプのものである（乳首に貼り付けるニップレスではない）。　彼女の行動には不自然な点がある。　他人に触られ，匂いをかがれたブラを，取り替えず，再度，身につけるのは不自然である。　また，携帯電話を忘れたのなら，他の人に頼んで取ってきたもらうはずなのに，自分で取りに行くのは，おかしい。　香川照之は他のホステスのブラを剥ぎ取ることはなく，彼女のみを狙っているのに，それを彼女が知らないはずはない。　

　香川照之の3年前のスキャンダルが今になって突然蒸し返されたのは，スピン報道の手法。　いわゆる権力者に都合が悪いニュースを１面トップで報じさせないためには，それ以上の特ダネがあればいい。　たとえば，旧統一教会の問題から国民の関心をそらすため。

　「新潮」の翌週号では，香川照之がクラブのママの髪を鷲掴みにしている衝撃的な写真が公開された。　また，「週刊文春」は，出演ドラマの懇親会でスタッフに暴行していたことや，事務所のマネージャーにパワハラを働いていたことを報じた。　女性ファン離れは決定的で，香川照之とCM契約をしているトヨタ自動車が，CM打ち切りにしなかったことに批判の矛先が向き，やっと契約更新はしないことになった。