| 兵法、 一曰度、 二曰量、 三曰數、 四曰稱、 五曰勝、 |
| 兵法は、一に曰わく度、 ニに曰わく量、 三に曰わく数、 四に曰わく称。 五に曰わく勝。 |
| 兵法の原則は、@国土の広狭 A資源の多寡 B人口の多少 C戦力の強弱 D勝敗の帰趨 |
| 地生度、 度生量、 量生數、 |
| 地は度を生じ、 度は量を生じ、 量は数を生じ、 |
| 地形に基づいて、国土の広狭が決まる。 国土の広狭に基づいて資源の多寡が決まる。資源の多寡が人口の多少を決定し、 |
| 數生稱、 稱生勝、 |
| 数は称を生じ、 称は勝を生ず。 |
| 人口の多寡が戦力の強弱を決定する。権力の強弱が戦争の勝敗を決定する。 |
| 故勝兵若以鎰稱銖、敗兵若以銖稱鎰、 |
| 故に敵兵は鎰を以て銖を称るが若く、敗兵は銖を以て鎰を称るが若し。 |
| 負ける軍隊はこういう計測を全くやらず、勝算も無いので、軽い目方で重い目方と比べるように、劣勢なのだ。 |