内乱罪と騒擾罪についての次の記述のうち,誤りはどれか。

 内乱罪は朝憲紊乱を目的とする典型的な政治犯であって処断刑は禁錮刑であるが,騒擾罪は政治犯ではなくて処断刑も懲役と禁錮が選択刑となっている。

 内乱罪の暴動は朝憲紊乱の手段であるから程度の高いものを含み,殺人,放火等の行為も含まれるが,騒擾罪においては殺人,放火は別罪を構成する。

 内乱罪も騒擾罪も多衆の関与する衆合犯であり,加担者の演じた役割によって法定刑に軽重がある。

 内乱罪も騒擾罪も保護法益は国家的法益であるが,内乱罪は国家の存立をあやうくするのに対し,騒擾罪は一地方における国家権力の行使を妨げるにある。

 内乱罪には予備・陰謀を処罰する規定があるが,騒擾罪にはない。

 正 解   
昭和42 11 13 17 21 23 26 29 33 39 43 45 48 53 55 58 60
昭和41 11 15 18 24 27 30 32 37 39 41 43 46 49 51 57 59 60