(5960) 【略取誘拐罪】

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正しい（難問）。
(5960A) 《》
　甲が見知らぬ小学生乙の保護者の不知の間に，乙を一泊旅行に連れて行った後，乙の自宅付近まで送り帰した場合，乙に意思能力があり真意から承諾して同行していたとしても未成年誘拐罪が成立する。

誤り（難問）。
(5960B) 《》
　身代金目的誘拐の予備をした者が実行の前に自首したときは，その刑を減軽又は免除する旨の規定（刑法２２８条の３但書）は，同法４２条の場合と同様，官に発覚する前に自首したときだけ適用される。

正しい。
(5960C) 《》
　甲が未成年者乙を誘拐した後，身代金を要求する意図を生じ，この安否を気遣う内容の報道をしている新聞社の社長に対し電話で身代金を要求したとしても，拐取者身代金要求罪は成立しない。

正しい。
(5960D) 《》
　身代金目的で乙を誘拐し，まんまと身代金を入手した後，逮捕前に乙を安全な場所に解放すれば，解放減軽規定（刑法２２８条の２）が適用される。

正しい。
(5960E) 《》
　 甲がわいせつ目的で乙を誘拐した後，身代金を要求する意図を生じ，乙の夫丙に対し，身代金を要求する手紙を郵送した場合，この手紙が丙宅に到達した後，丙が読む前に紛失したとしても，わいせつ目的誘拐罪と拐取者身代金要求罪が成立する。