犯罪後の法律によって刑の変更があったときは，その軽いものによる（刑法6条）。

(5324A) 《犯罪後》
※←　この場合，実行行為の終了後ではないので，刑法６条は適用されない（最判昭27.9.25）。

(5324B) 《結果犯》
※←　結果犯とは，たとえば，殺人罪をいう（刑法199条）。

(5324C) 《軽重》
※←　すなわち，主刑の軽重は，死刑，懲役，禁錮，罰金，拘留，科料の順序による。
※←　死刑，懲役，禁錮，罰金，拘留及び科料を主刑とし，没収を付加刑とする（刑法９条）。
　主刑の軽重は，前条に規定する順序による。ただし，無期の禁錮と有期の懲役とでは禁錮を重い刑とし，有期の禁錮の長期が有期の懲役の長期の２倍を超えるときも，禁錮を重い刑とする（刑法10条1項）。

(5324D) 《法律》
※←　この「法律」とは，法律であると政令であるとその他の政令とあるとすべての刑罰法規を意味する（最判昭24.9.1）。　

(5324E) 《刑の変更》
※←　この場合，「刑」の変更ではないから。