(2044) 【】

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(2044A) 《》
　中止犯は，「後戻りのための黄金の橋」と言われるように，中止未遂において刑が必要的に減免される根拠の一つとして政策的な理由が存在すると考える点では，僕もＢ君も同じだね。その理由に加えて，より実質的な根拠として，僕は，中止未遂の場合には，（ �@ ）と考えるので，犯罪成立要件のうち（ �A ）が減少すると考える。この考えは，中止未遂の要件として法文上「（ �B ）」と規定されていることと整合していると思う。

(2044B) 《》
　Ａ君の考えによれば，「（ �B ）」と言えれば，（ �C ）の有無に関係なく中止犯の成立を認めることになるであろうが，中止犯の要件として法文上「（ �D ）」と規定されていることからすると，（ �E ）と解すべきではないか。僕は，実質的根拠については，Ａ君と異なり，中止未遂の場合には，（ �F ）と考えるので，犯罪成立要件のうち（ �G ）が減少すると考える。

(2044C) 《》
　しかし，いったん（ �H ）が認められるならば，（ �C ）の危険性は認められるのであるから，（ �G ）の減少は認められないのではないか。

(2044D) 《》
　僕は，（ �H ）が認められながらも，自己の行為によって犯罪が既遂に達する危険性を消滅させた点をとらえて（ �G ）の減少と言っているのであるから，Ａ君の批判は当たらないよ。

(2044E) 《》
　Ｂ君の考え方だと，（ �I ）ことになるであろうが，それでは中止犯の成立範囲をかなり狭めることになり，妥当でないと思う。