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(2916A) 《持ち回り閣議》
※←　（憲法条）。閣議とは，内閣構成員が会合し，議論を経て議決することをいい，内閣の意思決定の方法については閣議によることとされている（内閣４条１項）。閣議の定足数や表決数などの議事に関する原則についての定めはなく，戦前からの慣行に従って運用されている。そして，実際に会合をせずに文書を各大臣に持ち回って署名を得る持ち回り閣議も認められている。
　なお，閣議に関する慣行としては，議事が秘密であること，全員一致で閣議決定されることなどが挙げられる。

(2916B) 《欠けたとき》
※←　（憲法条）。憲法70条の「内閣総理大臣が欠けたとき」には，内閣総理大臣が�@死亡したとき，�A国会議員としての資格を失ったとき（除名，資格争訟裁判，当選訴訟），�B日本国籍を失ったとき，�C単独で辞表を提出したときが含まれるとされている。

(2916C) 《代行命令》
※←　（憲法条）。憲法73条６号は，内閣は「この憲法及び法律の規定を実施するために」政令を制定することができると規定している。しかし，憲法を直接実施する権限をもつのは国会のみであるから，政令はあくまで法律を実施するものであって，「憲法及び法律」は一体のものとして解されている。したがって，内閣が制定することができるのは，執行命令及び法律の委任に基づく委任命令に限られ，代行命令や独立命令は認められない。