誤り。
(1517A) 《抵当権の移転》
　分筆前の甲地について抵当権の設定登記がされている場合に，乙地について抵当権者から抵当権の消滅を承諾したことを証する書面を得たとき，分筆の登記を申請する前に当該抵当権が第三者に移転し，その登記がされている場合には，［抵当権の譲受人の消滅承諾書：×当該書面］を申請書に添付すれば，乙地について抵当権は転写されない（登記研究481号133頁）。

誤り。
(1517B) 《買戻期間の経過》
　分筆前の甲地について買戻しの特約の登記がされている場合に，その買戻期間が経過している［ときでも：×ときは，分筆の登記の申請書に売主が買戻権の消滅を承諾したことを証する書面を添付していなくとも］，乙地について買戻しの特約の登記を転写［しなければならない］（法83条3項・4項）（昭44.3.11民甲407号回答）。

誤り。
(1517C) 《地上権の放棄》
　分筆前の甲地について地上権の設定登記がされている場合に，分筆の登記の申請書に地上権者が［分筆後の乙土地につき］，地上権の放棄をしたことを証する書面を添付したときは，［分筆後の乙地について地上権の登記は転写されない：×分筆後の甲地についての地上権の設定登記は抹消され，かつ，乙地について地上権の設定登記は転写されない］（法40条，基礎記104条3項・4項）（登記研究37号29頁）。

正しい。
(1517D) 《移転請求権保全の仮登記》
　分筆前の甲地について所有権移転請求権保全の仮登記がされている場合に，分筆の登記の申請書に分筆後の甲地について仮登記権利者がその権利の消滅を承諾したことを証する書面を添付したとき，分筆後の甲地についての仮登記は抹消され，乙地について仮登記が転写される（登記研究152号50頁）。

誤り。
(1517E) 《抵当権と代物弁済の仮登記》　←　一部消滅承諾
　分筆前の甲地について抵当権の設定登記及び当該抵当権の被担保債権の債務不履行を停止条件とする代物弁済を原因とする所有権移転仮登記がされている場合に，分筆の登記の申請書に乙地について抵当権者が［抵当権及び所有権移転仮登記：×抵当権］の消滅を承諾したことを証する書面を添付したとき，乙地について仮登記も転写されない（登記研究80号38頁）。