(R0206) 【条件と期限】

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正しい。
(R0206A) 《条件と期限》
　条件も期限も，法律行為の効力の発生又は消滅等を一定の事実にかからしめる法律行為の付款だが，【条件】は，実現するかどうか不確実な事実にかからしめるものであり，【期限】は，将来必ず実現する事実にかからしめるものである点で異なる。

誤り。
(R0206B) 《不確定期限》
　例えば，「自分が出世したら返済する」と約束して借金するような，いわゆる出世払い特約の場合，［既に発生している債務を当該特約によって出世の時まで猶予するものであり：×出世するかどうかは不確実だが，出世払い特約の内容に，出世の見込みがなくなったときには返済しなければならないということが含まれていた場合］，［期限：×条件］に該当する（大判大4.3.24）。

誤り。
(R0206C) 《婚姻》
　条件や期限を付することができない法律行為として，例えば，婚姻や縁組，認知には，始期を付することは［できないし］，条件を付することはできない。

正しい。
(R0206D) 《相殺》
　訴訟外で相殺の意思表示をする場合に，その意思表示に条件や期限を付することはできない（民法506条1項）。

正しい。
(R0206E) 《遡及効》
　条件の成就や期限の到来の効果を条件成就や期限到来の時以前に迴らせることにつき，【条件】については，当事者において，これが成就した場合の効果を成就した時以前に遡らせる意思を表示したときはその意思に従うことになるが（民法127条3項），【期限】については，その効果を期限が到来した時以前に遡らせることはできない。