憲法

◎

次の１から５までに記述した内容を定める法律があると仮定して，このうち憲法第33条（逮捕の要件）に明らかに違反するものはどれか。

１

　都道府県知事は，司法官憲の発する令状がなくとも，精神障害のために自身を傷つけ又は他人に害を及ぼすおそれのある精神障害者を強制的に精神病院に入院させることができる。

２

　市町村長は，司法官憲の発する令状がなくとも，伝染病予防のために伝染病患者を強制的に病院に隔離できる。

３

　入国警備官は，司法官憲の発する令状がなくとも，退去強制事由に該当すると疑うに足りる相当の理由がある外国人を強制的に収容施設に収容することができる。

４

　警察官は，司法官憲の発する令状がなくとも，精神錯乱又は泥酔のため，自己又は他人の生命，身体又は財産に危害を及ぼすおそれのある者を取りあえず警察署に保護することができる。

５

　収税官吏は，司法官憲の発する令状がなくとも，偽りその他不正の行為により所得税を免れたと疑うに足りる相当の理由がある者を取り調べるため，強制的に国税局に連行することができる。

　正　解　　　５

◎	次の１から５までに記述した内容を定める法律があると仮定して，このうち憲法第33条（逮捕の要件）に明らかに違反するものはどれか。
１	都道府県知事は，司法官憲の発する令状がなくとも，精神障害のために自身を傷つけ又は他人に害を及ぼすおそれのある精神障害者を強制的に精神病院に入院させることができる。合憲。 (1311A) 《》　都道府県知事は，司法官憲の発する令状がなくとも，精神障害のために自身を傷つけ又は他人に害を及ぼすおそれのある精神障害者を強制的に精神病院に入院させることができる。 (1311A) 《》 ※←　（憲法条）。（最判昭）。*
２	市町村長は，司法官憲の発する令状がなくとも，伝染病予防のために伝染病患者を強制的に病院に隔離できる。合憲。 (1311B) 《》　市町村長は，司法官憲の発する令状がなくとも，伝染病予防のために伝染病患者を強制的に病院に隔離できる。 (1311B) 《》 ※←　（憲法条）。（最判昭）。*
３	入国警備官は，司法官憲の発する令状がなくとも，退去強制事由に該当すると疑うに足りる相当の理由がある外国人を強制的に収容施設に収容することができる。合憲。 (1311C) 《》　入国警備官は，司法官憲の発する令状がなくとも，退去強制事由に該当すると疑うに足りる相当の理由がある外国人を強制的に収容施設に収容することができる。 (1311C) 《》 ※←　（憲法条）。（最判昭）。*
４	警察官は，司法官憲の発する令状がなくとも，精神錯乱又は泥酔のため，自己又は他人の生命，身体又は財産に危害を及ぼすおそれのある者を取りあえず警察署に保護することができる。合憲。 (1311D) 《》　警察官は，司法官憲の発する令状がなくとも，精神錯乱又は泥酔のため，自己又は他人の生命，身体又は財産に危害を及ぼすおそれのある者を取りあえず警察署に保護することができる。 (1311D) 《》 ※←　（憲法条）。（最判昭）。*
５	収税官吏は，司法官憲の発する令状がなくとも，偽りその他不正の行為により所得税を免れたと疑うに足りる相当の理由がある者を取り調べるため，強制的に国税局に連行することができる。違反する。 (1311E) 《》　収税官吏は，司法官憲の発する令状がなくとも，偽りその他不正の行為により所得税を免れたと疑うに足りる相当の理由がある者を取り調べるため，強制的に国税局に連行することができる。 (1311E) 《》 ※←　（憲法条）。（最判昭）。*
	正　解　　　５