*

　*

　*

(2622A) 《》
※←　（憲法条）。最判昭47・12・ 5百選189事件。本判決は，「更正における附記理由不備の瑕疵は，後日これに対する審査裁決において処分の具体的根拠が明らかにされたとしても，それにより治癒されるものではないと解するべきである」として，治癒を否定した。

(2622B) 《》
※←　（憲法条）。最判平4・9・22百選ni87事件。本判決は，建設ないし差し止めを求める民事訴訟は，行訴法36条にいう「当該処分の効力の有無を前提とする現在の法律関係に関する訴えに該当するものとみることはできず，……より直截的で適切なものであるともいえないから，……右民事訴訟の提起が可能であって現にこれを提起していることは，本件無効確認訴訟が同条所定の前記要件を欠くことの根拠となり得ない」として，差止めを求める民事訴訟は，本件設置許可の無効を前提とする争点訴訟とは言えないから，本件無効確認訴訟は肯定されるとした。よって，差止めの民事訴訟を提起するのに，あらかじめ，取消しまたは無効確認の判決を得ておく必要はない。

(2622C) 《》
※←　（憲法条）。最判昭29･ 1 ･21百選173事件。本判決は，「本件裁決ごときは，行政機関である兵庫県農地委員会が実質的には裁判を行っているのであるが，行政機関がするのであるから行政処分に属するわけである。かかる性質を有する限り，原判決の言うように裁決庁自らにおいて取り消すことはできないと解するのを相当とする」として，争訟を裁断する行政処分に不可変更力を認めた。