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(2206A) 《取材源の秘密》
※←　（憲法条）。判例（最判平18.10.3)は，報道記行が民訴法197条１項３号の「職業の秘密」を根拠に取材源に関する証言を拒絶したのに対して，「取材源の秘密は職業の秘密に当た」るとしつつ，匚当該取材源の秘密が保護に値する秘密であるかどうかは，当該報道の内容，性質，その持つ社会的な意義・価値，当該取材の態様，将来における同種の取材活動が妨げられることによって生ずる不利益の内容，程度等と，当該民事事件の内容，性質，その持つ社会的な意義・価値，当該民事事件において当該証言を必要とする程度，代替証拠の有無等の諸事情を比較衡量して決すべきことになる」と判示している。

(2206B) 《法廷でのメモ》
※←　（憲法条）。判例（最大判平元.3.8）は，「筆記行為の自由は，憲法21条１項の規定の精神に照らして尊重される」「報道のための取材の自由も，憲法21条の規定の精神に照らし，十分尊重に値する」とした上で，「報道の公共性，ひいては報道のための取材の自由に対する配慮に基づき，司法記者クラブ所属の報道機関の記者に対してのみ法廷においてメモを取ることを許可することも，合理性を欠く措置ということはでき」ず，憲法14条１項の規定に違反しないとしている。

(2206C) 《正当な取材活動の範囲》
※←　（憲法条）。判例（最判昭53.5.31）は，「取材の手段・方法が贈賄，脅迫，強要等の一般の刑罰法令に触れる行為を伴う場合は勿論Lその手段・方法が一般の刑罰法令に触れないものであっても，取材対象者の個人としての人格の尊厳を著しく蹂躪する等法秩序全体の精神に照らし社会観念上是認することのできない態様のものである場合にも，正当な取材活動の範囲を逸脱し違法性を帯びる］と判示する。